窓は侵入経路になることから防犯対策が重要なのは誰もが理解していますが、そのポイントとなるのが中を見えないように、分からないようにすることです。侵入を試みようとする人は、当然ながら顔を見られたり捕まることを恐れるので、事前に下調べをしてから中の様子を把握しようとします。防犯対策で一番駄目なのは、窓を覗き込むことを許してしまったり、室内の様子が丸わかりになってしまう状況です。つまり侵入のヒントを与えてしまうのがNGですから、ヒントをいかない与えないかを念頭に窓の対策を始めることをおすすめします。
カーテンは既に設置されていることが多く、簡単に目隠しができるのでおすすめ度は高いですが、隙間があるとそこから室内が見えてしまうので、設置して安心するのではなく運用もしっかり行うことが大切です。窓はまさに外から室内の様子を探るのに絶好のポイントで、対策が不十分だと簡単に知られてしまったり、侵入に役立つ情報を与えてしまうことになります。カーテンがあれば安心と考えるのは間違いで、生地の色や厚みによっては透けて見えてしまいますし、特殊な機械を用いれば室内に人がいるかどうかが分かってしまいます。窓の防犯対策はこうした侵入の試みも想定して取り組むことが重要で、例えば断熱性の高い板を置いてサーモグラフィを無効化したり、視界を遮る家具を置くなども有効です。
相手の考えを逆手に取り、あえて室内に人がいるように見せることも効果的ですし、工夫次第で外出時の防犯性が高まることにも繋がります。